診療放射線技師今治木曜会50周年という節目

 

 

診療放射線技師今治木曜会会長 越智 修

 

平成25127日 今治市湯ノ浦ハイツを会場とし、診療放射線技師今治木曜会50周年記念式典を開催することができました。これもひとえに会員の皆様、関係各位の皆様のご協力によるものと深く感謝いたします。

 総合司会を引き受けていただいた谷川達也氏、準備委員の皆様に深くお礼を申し上げます。

記念講演として愛媛大学医学系研究科放射線医学教授、望月輝一先生より「知っておくべきCTの現状とトピックス」という貴重なご講演をいただくことができました。記念式典では私の挨拶後、愛媛県診療放射線技師会会長茂木大志氏、工業会代表キタムラメディカル伊藤篤史より来賓の御祝辞を頂きました。

来賓紹介では愛媛県診療放射線技師会より森高義氏、橋本信男氏、新山博氏、大元謙二氏、本田弘文氏、高岡光利氏を、製薬メーカーおよび工業会より第一三共㈱様、エーザイ㈱様、㈱キタムラメディカル様、コニカミノルタ ヘルスケア㈱様、㈱シーメンス・ジャパン様、㈱島津製作所様、東芝メディカルシステムズ㈱様、日本メジフィジックス㈱様、㈱日立メディコ様、㈱フィリップスエレクトロニクスジャパン様、堀井薬品工業㈱様をご紹介させていただきました。祝電披露の後、前木曜会会長篠原徳次郎氏に感謝状の授与をさせていただく事ができました。参加者は県技師会8名、製薬メーカーおよび工業会16名、会員38名の合計62名と、盛大な式典を行うことができ感謝しております。祝賀会では、乾杯の御発声を篠原徳次郎氏にいただき、大いに飲ませていただきました。望月教授リクエストで渡部計広氏の伝説の舞も披露され、大盛会の中楽しい時間を過ごすことができました。

本会は昭和38年、当時今治地区の病院に勤務されておられた、5名の先輩技師により結成され、現在に至っております。50年前といえば放射線技師数も大変少ない時代であり、当然1施設に勤務する技師の人数も1人か2人、もしくは誰も居ない施設が多くあった時代ではなかったかと思います。

また、放射線技師のための技術的な参考書や、画像読影の専門書などもごく限られていた時代ではなかったかと思われます。そのような時代背景や諸事情もあり、今治地域に勤務されていた技師同士の情報交換や懇親の場として、会が始められたと伺っております。)神崎和明先生を初代会長とし発展をしてきた木曜会、以来会員数も徐々に増え平成63月には創立三十周年記念行事を、平成1511月には、創立40周年記念行事を、同じ今治湯ノ浦ハイツで開催致しました。平成259月には創立50周年を迎え、現在は58名の会員を有する診療放射線技師の組織に発展し、気付けば任意団体としては中四国でも多くの会員数を誇る会に成っております。会員が所属する施設も今治地区のみならず、西条市、新居浜市、松山市など県下広域におよんでいます。

平穏無事に時間が流れて行ったわけではなく、木曜会存続が危ぶまれる時期もありました。昔は良かったと諸先輩方が語られるのも確かにその通りで、医療業界を取り巻く環境は、年々厳しくなり好転することは有りませんでした。しかしその中でこの会を存続できたのは、この会に集まる会員がいかに素晴らしい人間性を持たれているかの証ではないでしょうか。「継続は力なり」と言葉では簡単に表現できますが、行う事は非常に大変な事です。勉強だけではなく、遊びだけでもなく、交流の場所というコンセプトで運営をしている、この絶妙なバランスが自由で人間臭い雰囲気を作りだしていると感じます。創立50周年を節目にこの今治木曜会を更に充実発展させ、医療界の一員として地域医療と福祉の向上に貢献出来るよう、会員一同努力して参りたいと思っております。